学科について学科概要fuRoからのメッセージ

fuRoからのメッセージ

理論とモノづくりが一体化した授業で真の技術者を育成

千葉工業大学未来ロボット技術研究センター工学博士
古田貴之  FURUTA Takayuki  所長

古田貴之

ものをつくったり、動かしたりすることは、工学の目的の一つですが、従来の大学の授業では理論が優先してしまい、目的とかけ離れてしまうことが多くありました。その溝を埋めてくれて、理想的な授業がこの学科では実現できると思います。
 ロボットづくりのおもしろいところは、「自分は何のためにこの理論を勉強しているのだろう」という疑問がなくなることです。つまり理論と現実にできるものとが一体となることです。またロボットにはさまざまな科学技術や文化を包括できる要素を秘めています。ロボットを通していろいろな工学を学び、それを応用できる術を身に付けた人材は社会でも貴重です。fuRoのテーマの一つが、こうした優れた人材、次世代ロボット分野を担う後継者の育成です。目的を同じくする皆さんと共に学ぶことが、今の私の最大の楽しみです。

プロフィール

1968年、東京生まれ。工学博士。科学技術振興機構(文部科学省の特殊法人)ERATO北野共生システムプロジェクト所属時に、ロボット研究チームのグループリーダーを務めた。2003年6月より、千葉工業大学・未来ロボット技術研究センター所長として研究開発を行う

デザインと機能の融合が共通のコンセプト

共同研究者/工業デザイナー
山中俊治氏 YAMANAKA Shunji

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ヒューマノイドロボット“morph3”は、fuRoの古田所長と工業デザイナーの中山俊治氏の出会いによって生まれました。「デザインや設計を協力する中で、ロボット工学の理念や思想を古田さんから学んでいます」と山中氏。氏は、未来のクルマ「Hallucigenia(ハルキゲニア)」や「愛・地球博」で紹介されたWINDロボットシステムもデザインしました。デザインと機能の両立を実現しています。

プロフィール

中山俊治

1982年、東京大学工学部卒業。82年、日産自動車デザインセンターに勤務。87年、フリーランスの工業デザイナーとして独立。94年、リーディング・エッジ・デザインを設立。「morph3」、「Hallucigenia01」、JR東日本「Suica」の自動改札機をはじめ、カメラ、コンピュータなどハイテク機器のデザインを中心として活躍。2004年には「毎日デザイン賞」を受賞