学科について教員紹介菊池 耕生ワークス2

菊池 耕生

【形態知能研究室】Morphology/Intelligence Laboratory

cm-gスケールの歩行ロボットの開発

数センチ,数グラムの物理世界,すなわち,昆虫が活躍する世界は,興味深い物理現象を示します.
体長3cm,体重0.4gのゴキブリは秒速30体長以上で移動し,1cm,0.1gのテントウムシは垂直に木を登ることが出来ます.また,6cm,10gのカブトムシは自重より遙かに重い物体を持ち上げ,2cm,0.1gのアメンボは水上を脚で移動します.
昆虫の運動能力は,数メートル,数十キログラムの動物の運動能力とは明らかに異なっています.体長が半分になれば,体積は1/8,体表面積は1/4になります.小さくなれば,このようなスケールの効果により,摩擦や空気抵抗といった面積にかかわる力が,重力のような体積にかかわる力を凌ぐようになってきます.人間も1/100ぐらいになり,昆虫サイズになると,壁を垂直に登ったり,水上を走ったり出来るようになるのかもしれません.
ここでは,垂直登攀や,水上歩行が可能な数センチ,数グラムの小型脚式ロボットを開発しています.

cm-g


4.9cm, 8gのロボット