日本ロボット学会誌論文賞

2022年に日本ロボット学会誌に掲載された上田研からの論文が、日本ロボット学会第38回学会誌論文賞に選ばれました。ヤンマーホールディングス株式会社さんとの共同研究でした。(現在は契約期間が終了しています。)

内容については上田研究室のページのとおりで、畑に植わっている葉や茎の茂った作物の木から、葉・茎・背景を識別し、さらに葉に隠れた茎がどこにあるか推定して見えている茎とつなぐというものです。この分野は進歩が早いのですが、当時はリアルに作ったコンピューターグラフィックを使って識別器(一般にはAIと呼ばれるものの一種)を学習させ、ほぼ緑色の画像から葉や茎を検出できるようにしたことが画期的でした。上田は理屈は分かるもののCGも深層ニューラルネットワークも直接扱ったことがないんですが、当時の学生さんにいろいろ無理をお願いして、なんとか形にできました。

ステージ上で映っているスライド
どら焼きくらいの大きさの重たい巨大メダルもいただきました

表彰式の後は懇親会があり、上田はビールを飲みすぎましたがそんなことはどうでもよく、とにかく共著者のみなさま、契約関係や特許関係でいろいろ面倒を見ていただいた事務方のみなさま、候補の論文をグエーと言いながらたくさん読んだ表彰委員の皆様、たいへんありがとうございました。

RoboCup2022世界大会優勝

2022年7月11日(月)から7月16日(土)まで,タイのバンコク国際展示場で開催されたRoboCup2022の自律ロボットサッカー競技において,千葉工業大学のチームCIT Brainsは,以下の結果を得ました.

サッカーヒューマノイドキッドサイズリーグ

サッカー4on4 1位
ドロップイン 1位
・テクニカルチャレンジ 3位

ロボカップはロボット工学と人工知能の融合を目指したランドマークプロジェクトで,世界中の研究者が取り組んでいます.
千葉工業大学未来ロボティクス学科は,学科創立時からこの課題に取り組み,現在までに世界大会で2回優勝してきました.今回で3回目となります.
人工知能が世界を変えていくと言われていますが,本学科では創立時(2006年)から人工知能に取り組み様々な自律ロボットを研究・開発してきました.
ハードウェアに関しては,今年刷新したロボット(SUSTAINA-OP)を使用しています.興味ある方は以下のGitHubサイトを見ると開発の様子を見ることができます.

https://github.com/citbrains/SUSTAINA-OP/issues

決勝戦の動画
https://www.twitch.tv/videos/1533222058?t=0h48m31s

RoboCup Humanoid League Virtual Seasonで世界1位

未来ロボティクス学科の学生有志が運営するチームCIT BrainsがRoboCup Humanoid League Virtual Season 2021/22において世界1位となりました.

RoboCupはロボット工学と人工知能を融合させて自律型サッカーロボットを研究する標準問題で,世界中の研究者が取り組んでいます.
未来ロボティクス学科創立当初から学生はRoboCupへ挑戦しており,毎年入賞を重ねてきました.

Virtual Seasonは試合は全てシミュレータの中で行われるため,人工知能を含めたソフトウェアの開発能力が問われる課題となっています.
サッカーを行う人工知能を研究・開発するという困難な課題に対して,学生たちは真摯に取り組み,世界1位という栄冠を得ました.

AWS Robot Delivery Challenge 2021 準優勝

アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社主催の自律移動ロボットの大会、AWS Robot Delivery Challenge 2021にて、上田研究室林原研究室の4年生で結成されたチーム(池邉龍宏、岩井一輝、高橋秀太、春山健太チーム)が準優勝しました。昨年は優勝でしたので、本人たちは少し気落ちしていましたが、大変素晴らしい成績でした。

“AWS Robot Delivery Challenge 2021 準優勝” の続きを読む

2020年度日本機械学会教育賞

筆者: 上田

このたび、2020年度の日本機械学会教育賞をいただきました。当学科からの同賞の受賞は2007年度の米田教授につづいて2度目です。受賞理由は

  • 翻訳書「確率ロボティクス」と書籍「詳解 確率ロボティクス」の出版およびウェブ上への教材の公開

です。

“2020年度日本機械学会教育賞” の続きを読む