学科について教員紹介王 志東イントロ

王 志東

【バイオミメティックシステム研究室】Biomimetic Systems Laboratory

研究室では・・・

協調行動を中心とした動物や人間の高度な行動を研究し、その行動メカニズムを模倣し、人と賢く協調して我々の日常生活環境で活動・作業するロボット開発研究を目指します。

これまで・・・

故郷中国では、北京航空航天大学、自動制御工学科にて飛行機の電気回路を学び、その後日本に留学。東北大学にて本格的にロボットを勉強、そして、ロボットシステムの開発研究に取り込んできました。日本に来て最初に参加したのは、複数のロボットを用いて、宇宙空間で巨大構造物を操る宇宙ロボットシステムの研究プロジェクトでした。その後、地上でのロボット同士やロボットと人間との協調作業に研究重点を移してきました。この頃から、御輿を担ぐときに、担ぎ手同士が言葉を交わさなくてもお互いの力の入れ加減を自然的に調整したり、ダンスのパートナーが相手の意図を理解し、動きにあわせてダイナミックに踊ったり、いわゆる「あうんの呼吸」という高度協調のメカニズムに大変興味を持ちました。このような高度の協調行動の実現は、ロボットが我々の日常社会に溶け込むためのもっとも重要な技術の一つと考えています。
これらの研究の知見は、福祉システムの開発にも応用でき、2005年には、高齢者や脚の筋力の弱くなった人の歩行を助け、筋電センサを必要としない装着型歩行支援ロボットの研究でIROS Cyberbotics Best Paper Awardを受賞。 この研究では、人間とロボットのそれぞれの特長を重視し、人間の能力を生かしながら、ロボットが賢くサポートするように人間-ロボットシステムを設計しています。

メッセージ

学生諸君が世界で活躍する人間になれるようチャレンジ。 多様化や国際化が重要視される現代社会では、沢山の情報の中から良いものを選択できる能力、アイディアを生み出してからすぐ行動に移せる能力、自分の成果を適切にアピールできる能力を鍛えることが大切。この学科は、これらの能力を引き出すことができるカリキュラムの構築を試み、人材教育重視の授業を行っています。ぜひ目標を持って我々と一緒にチャレンジして下さい。