学科について教員紹介富山 健ワークス2

富山 健

【エンジニアリングシステム研究室 】Engineering Systems Laboratory

介護者支援ロボット

介護施設等で介護者を支援するロボット. 従来, 介護ロボットは被介護者に向けた支援を行うために開発されてきた. しかし, 現在わが国では超高齢社会に突入しているが, 介護者の人員不足が著しく, 介護サービスの質の低下が懸念される. そこで介護者の人員不足の大きな要因である, 介護者の労働条件を改善するために, 介護現場で活躍する介護ロボットの開発を行っている. 介護者支援ロボットは物理的支援の他に精神的支援も行う.

CEP-1

ペットボトルの受け渡し動作における, 腕の長さの違いによって相手に与える印象の違いを検証するためのロボット.

CEP-1

腕の長さの違いによってどのように印象に差が生じるかSD法を用いて検証を行った. 得られたデータを主成分分析した結果, ‘親近性’と’外観’という2つの成分を得た. 平均値を比べると, 腕が短い時のほうが長い時に比べ, 親近性も外観も高い結果となった. 親近性には’近づきやすい’, ’人間的な’等が含まれていることから, 長い腕よりも短い腕の方が受け入れられたと考えられる. 介護者支援ロボットとして悪くない印象を与えるためには腕の長さは短い方がよいといえる. 介護者支援ロボットとして悪くない印象を与えるためには腕の長さは短い方がよいといえる.

介護者支援システム

介護現場で働く介護者の負担を少しでも減らすシステム. 主な内容としては, 護者の扱う情報の管理, システムの情報端末であるアバターで構成される.介護現場で働く介護者の負担軽減のために, 物理的, 情報的, 精神的支援を行なう. このシステムは物理的な支援を行なう介護者支援ロボットと, 情報的, 精神的支援を行なう端末型ロボット「アバター」によって構成される

介護者支援システム/ アバター

aba

うつ病対策介護者支援ロボットの開発を主軸に置き, 精神とロボットの両分野を跨いだテーマを扱っている. その為abaで開発するロボットは人と人の間に入り両者を助けることを目指しており,ロボットが人に心を感じ「させる」ことを目的としている.

aba
うつ病対策介護者支援ロボットの立場

活動成果

2008年9月
第10回 日本感性工学会に出論 「新しい介護者支援システムの提案-うつ病対策介護者支援ロボット-」という名目で我々の掲げるシステムの概念提示を行った.

2008年10月
介護現場をより深く知るために,メンバー全員が介護実習も行った.

2008年11月
第51回自動制御連合講演会に出論.「うつ病対策介護者支援ロボット」の外観についてのアンケートを医療関係者向けに行い, 日本感性工学会で発表した概念とともに, 外観についてのアンケート結果を発表.

現在

頂いた様々な意見を取り入れ, うつ病対策介護者支援ロボットの軌跡となる「General Caregiver Support System(以下GCSS)」の製作に取り組んでいる.
まず一般的に使えるシステムを開発し, そのシステムをうつ病に特化していこうと考えている. このGCSSは, 想定として老人ホームで介護者・被介護者両面を支援するシステムであり, ベットでの患者の状態検知, 介護者を支援する上で必要なあらゆるデータの管理,被介護者とのコミュニケーションなど, 様々な役割を担う.