1月20日(金)芝園キャンパス1101講義室において,本学生,教員ならだれでも自由に参加できるThe department of advanced robotics 21st open lecture series(主催:富山健教授/Engineering Systems研究室)がおこなわれました。今回で21回目となる当シリーズ。毎回各界から多彩な講師をお招きし,学生はもとより学内でも大変好評の特別講義です。
今回の講師は,慶応義塾大学 環境共生・安全システムデザイン教育研究センター特任助教の牧野泰才氏をお招きし,「触覚センサーのロボティクスへの応用」と題し90分間にわたりご講演いただきました。
牧野氏は,主に触覚情報処理の解明や触覚を利用したインタフェイスの研究に従事されています。
それは350にも及ぶ日常動作・状態の洗い出しと整理,理論的分類から始まった。
幅広い多彩な講師陣から最先端の研究を五体で感じとることができる。当学科の魅力です。
講演概要(学内告知ポスターより)
近年,人と共存することを目的としたロボットが多く提案されています。このような人と同じ空間で動作・移動するロボットには,周囲の人や物との接触を検地し安全に動作できるように,「触覚センサ」の搭載が望まれています。では,どのようなセンサをどのような位置に搭載する必要があるでしょうか?それを考えるためにはまず,そもそも我々人間が皮膚感覚をどのように利用しているかを理解する必要があります。我々は皮膚感覚を通じて何を感じているのでしょうか?より皮膚感覚に頼っているのは,どんなときでしょうか?そのあたりを概観しながら,触覚センサをどのようにロボティクスへ応用していくかをお話ししたいと思います。また,最近我々が提案した,ぬいぐるみをロボット化するデバイスについても簡単にご説明し,人の感情に訴えかけるロボットの在り方について,少しお話をします。