当学科では設立当初(2006年~)より,工学系大学として先駆的な取り組みがいくつも実践され,良き伝統となりつつあることがいくつもあります。その良き伝統をシリーズでご紹介いたします。題して「MIROBOの伝統」です。
今回,第2回目にご紹介するのは「Memo」です。
当学科の授業「ロボット設計製作論」では,自分の研究をポスタにまとめ聴衆に対しプレゼンテーションを何度も繰り返す「設計製作論発表会」が前期・後期の節目に行われ恒例の重要行事となっています。
この発表会は審査員である教員と日頃お世話になっているFuRoの研究員,学科の学生が参加する催しで,この日に向けて各研究室では深夜まで準備をする学生の姿があります。
発表会では,プレゼンに対する鋭い質問や指摘があり,緊張感と若いエネルギーが入り混じる当学科の伝統的な授業風景でもあります。
今回は7月26日(金)に津田沼キャンパス2号館3階で行われた「ロボット設計製作論発表会(4)」の様子をご紹介します。
まず,特筆すべきは学生達の行動です。彼らはとにかく徹してMemo(メモ)を取ります。
自分の発表に関することだけでなく,他の学生のポスタの内容,プレゼン後の質問と回答,教員の話を聞き耳を立てて貪るようにメモをする学生が多く見受けられます。探究心という観点から,一見当たり前のように思える行動ですが写真(一部ご紹介)をご覧の通り,毎回の学生達のメモをとる姿は先代からの伝統でもあります。
彼らのメモを「とる」姿勢を目の当たりにすると「取」「採」「摂」「獲」「盗」どの漢字も当てはまる気分になります。
良き伝統を少しずつ,そして着実に積み重ねながら,当学科は進化しています。
昨年のロボット設計製作論(2012.1.26)